ぼくのブログを見てくれているつるそくんって、どんなひとなのかなあ? ぼく、会いたいなあ!!
ムニャムニャ・・・・
ある日、つるそくんは遠い町からバスに乗ってやってくる。
「はじめまして! お吉くん、会いたかったあ!!」
「ぼくもだよ!」
ふたりは、かたく抱き合う。(うーん、てれちゃうなあ!)
つるそくんはぼくよりずっと背が高い。帽子をふかぶかとかぶり、マフラーをまいて、ダウンコートの上に厚手のオーバーまで着込んじゃって、おおきな目だけ出している。
「こっち、暖かいんだね」
つるそくんが、目をパチパチさせて言う。
「うん。海のそばだから、冬はあったかくて、夏は涼しいんだよ」と、ぼく。
「へえ〜、しらなかったな。わたし、とっても寒がりなの」
「わ・た・し?」
えっ? おとこの子じゃないの?? ぼくは、あんぐり口を開けたまま、こまってしまう。
「ああ、ごめんごめん、びっくりさせちゃった?」
つるそくんは、あわてて、帽子をとる。おかっぱ頭の髪がパラパラゆれて、かわいいおんなの子の顔になる。
オ〜ッ・ナイスミス・ ムニャムニャ・・
ぼくはつるそくんに、うきうきだんごを食べてもらおうとおもい、あずきをことこと煮たのだ。前の晩に薪ストーブの上にお鍋をのっけてね。
収穫前のタカキビうきうきだんごは他のところではへっちょこだんごというらしいけど、ここ久慈近辺ではうきうきだんごというよ。いろいろ説はあるけど、ぼくが気にいってるのは、(田植えがおわって、うれしくて、歌ったりおどったりして、みんなでうきうきだんごを食べた)って話。「よがった! よがった! うぎうぎだんご食って おどるべ!」なんて言ったんだろうな。ぼくのおじいちゃんもおもしろいクマだったよ。むかしは、陽気なひとが多かったのかなあ。
あっ、うきうきうかんできた。あまくて、おいしいよ!それから、お豆の五目煮もつくったよ!
つるそくん、よろこんでくれるかなあ・・・ムニャムニャ。